Wednesday 12 January 2011

警察国家、チュニジア。

Tunisie comme Pays policier

France2のニュースに、チュニジアで抗議運動が起こっているというニュースカバーがあった。その場所は「Sidi Bouzid」。

それってどこー?
青いドアと白壁が美しい観光地「Sidi Bou Side」の近くだったりしてと、ある程度期待しながら地図をググってみると、

ケロアンとカセリンより南方へちょっといった内陸部の結構な田舎。
ケロアンは言わずと知れた古代都市。カセリンはというと、チュニジアで一番高い(ほんの1500m)シャアンビ山のふもとの町(村)。
ボランティア仲間で登ったとき、一泊したところです。ムシュイ(羊の炭火焼)が美味しかった♪

一人の青年が雇用悪化、物価高で国に対し焼身自殺で抗議、それを機に暴動が起こっているとのこと。しかし、またなんでこんな田舎のニュースなのか。でもあの国は現政権が抑えているはずだけど。御苦労さまです。昔の宗主国フランスとしては見逃せないのか。

~などと思い廻らせていたら、アルジャジーラTVではその暴動で計5人死亡と伝えている。
やっぱり事態は深刻なんでしょうか!
インタビューされた人が国の発行するDiplomeを修得しても仕事がない、と訴えている。
私が滞在した4年前でも、既に大学生をはじめとする若者がそう言って嘆いてたから、事がいよいよ本格的に悪化してきたようです。

滞在時、確かに人口に対して大学作りすぎだという話しを聞きました。
これはベン・アリ大統領の国民の教育レベルアップ政策によるもの。それ自体は素晴らしい考えですが、実際の勉学内容レベルは分野によるとは思いますが、やはりそう高くない。

当時私は「どんなDiplomaを持っているの?」と聞かれて「大学」と答えると、
「うそー、海外に出るくらいなのだから修士だと思った」とおかしがられました。
この国は若者が皆高学歴なんだ、教育機関が充実しすぎているのか、とその時私も感じたのでした。

大学に行く人は多いが、結局国内には就職先がない。
能力があってもコネがない限り就職は絶対ムリ!と言いきるひともいました。

4年前はチュニジア1ディナール=約85円くらいだったのですが、現在=約57円なんだ!これはきつい。ユーロレートに影響されると聞くが、その下落率より更にひどい。

確か一番安い「国民食バゲット」(値段が一律に据え置かれている)で当時で20円以下だった記憶しているけど、現在はいくらでしょうか?

この国ではオリーブも豊富だし、どんなに貧しくても野垂れ死にする人はいなさそうと思い、羨ましくも感じたものでした。気候が良くて、農産物の栄養価も高いのだから、概して皆んな幸せそうな印象でした。

一方、今の政権に対する不満はうまーく抑えられてきた分、根強いだけに、目が離せません。

というのも聞いたところでは、取り締まりの厳しい、いわゆる「警察国家」だと聞きます。だから街のカフェでのんびりシーシャしてるおっさんらの中にも「たれこみ」屋が紛れていて、お互いを見はっているとか云々。だから我々外国人はその人たちから逆に見守られているくらいだ云々。
「そういうスパイっぽい人に気付かない?」と聞かれたこと、ありました。私は気付かなかったけど(鈍感?)、でも田舎の方へ行くとただでさえ周りの眼が気になるだろうし、さて一体どうなんでしょうかー?
どうあれ警察がしっかり機能しているので、外国人も旅行しやすい「安全国家」ですね。おかげ様で無事に滞在させて頂きました。

でも自分たちの生活を守るため、焼身自殺するなんて悲しすぎる。。ジハードなど宗教のためではなく(それもやはり悲しいことですが)。
元宗主国としてフランスがベンアリ大統領にもの申していることでしょうね。

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