Saturday 9 April 2011

在チュニジア日本大使館前で震災支援デモ!ガヌーシ元暫定首相の姿も。

Merci de la manifestation de Tunisien devant l'ambassade du Japon pour soutenir le Japon triste  

今年はチュニジア、そのうち中東、のウォッチングにハマろうと決心していた矢先、東日本大震災が日本を襲い、私は今正直、それどころの心持でなくなっています。
太平洋岸の被災した方々が心配。TVで彼らの姿を見るにつけ、同情というより、感動の方の涙が出てしまう。お人柄がいじらしい。自然とともに素朴に生き、満足を知る彼らの生活を奪った震災・津波はなんと無情なものか。無情転じて無常を知れというのが自然からのメッセージなのか?--頑張りましょう、一緒に。賞金寄付宣言をした石川遼選手の気持ちに一ミリでも近づき、「闘い」という名に変わった「生活」を共にベストを尽くして頑張りましょう!

しかしフクシマ原発の放射能漏れはかなり心配。外国メディアはどんどん喝を入れていってください。日本国民は、TEPCOの、政府の、のらりくらりの対応にある意味、慣れてしまっているのか?「これは戦時下の大本営発表か!」あるいは「メンツや筋を通すあまりに第二次大戦に突き進まざるを得なかった参謀本部か!(←最近のNHK特集で知った開戦事情)」と悪い方にばかり感じてしまうくせに、何もできずにうろたえる自分はいかにもナイーブ(naive)な日本人であることよ。

それでも皆、中央も関係者も対応に追われ、必死で頑張ってくれているのだから、私個人の1ユニットとしては見守ることで、踏ん張りましょう。騒いでみたところでしょうがないから日本人は今、固唾を飲みつつ必死で耐えているところなんです。
だから、原子力安全・保安院のスポークスマン(白ジャンパーに七三分けメガネの人)もTEPCOに成り替わりいつも冷静な解説有難う、彼はおそらく一日くらいしか休んでない。当初NHKのニュース解説に出ずっぱりだったイケメン山崎記者も、専門外でも話を進めてくれて有難う(大役でした!)。

何より福島原発で頑張ってくれている方々へ、ありがとう!
(でも最近、家の近所で空き缶を集めて商売にしている人の姿を見ないのだけれど、福島へ行ったのでしょうか。。。)
×o× ×o× 原発関連は、これ以上独り言を言ったりするのは止めておきます。

全然話が逸れてるように聞こえるでしょうが、なぜかこの日々の流れの中で思い出された映画はマーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督の「タクシー・ドライバー」。孤独な若者トラヴィス(若き日のロバート・デニーロ)が敢然と確信的にひとりでやり遂げるという物語(←かなり端折りすぎの説明)。不義に対する物の捉え方、アクションの起こし方、そしてやっちゃった主人公に対する、ヒロイズム評価が、自国とはかなり異なるので「とにかく気になる」映画でした。スタイリッシュな演出やトニー・スコットのサックスの、あのテーマ曲も勿論魅かれたところです。
ん~、とにかく、このところちょっと暗欝としたアンニュイ気分。だからこういうストレートなヒーローでも出てきてくれないかしら。

ところでそんな中!もう数週間前になるようですが、新聞の(うちは産経新聞)海外記事欄で知りました!
~在チュニジアの日本大使館前でデモ。警戒した公館職員たち~と、こんな感じのショッキングなリードでしたが、チュニジア人達がお馴染みFacebookで集まって、今度は「震災支援デモ」をしてくれたそうなんです。そしてガンヌーシ(ghannouchi)元暫定首相もお越しになり、ご記帳下さったとのこと。昨今様々な国が日本を応援して下さってますが、チュニジアで早くも3月にこういう動きがあったことを嬉しく感じます。
詳しくはこちらの記事へ→共同通信ニュースより

ガンヌーシさんがこれまで指揮してきた経済振興策は、地中海沿岸のリゾート開発だけでなく、難しい南部貧困地域の開発にも着手してきたことに大きなポイントがある、と聞いています。

その南部の施策では、日本のODA支援も一翼を担ってきました。南部の地域性に見合った丁寧な支援です。例えば乾燥地域ならではの農産物(オリーブ、なつめやし、アロマ植物や乾燥トマトなどが今思いつく)や、無焼成煉瓦の開発などがあります。地元民が求める振興を、日本のJICAはチュニジア政府からの依頼・期待に対し、手作業で、そして体当たりで、支援してきたと言うことでしょう。(※もちろんEU圏からの画期的な支援も多々ありますが)筑波大学も北アフリカ研究センターを2006年に開所して関連プロジェクトに関っているとのこと。
http://www.elaph.com/Web/news/2011/1/625011.htm

なぜ体当たりな支援と表現されるかというと。。
私がボランティア赴任した時(南部ではないが)、まず聞かされたこと、それは「EUの振興支援の手法は、ポテンシャルの高い大型優良案件を抽出し、それに大きく支援・投資すること。それに対し、日本がチュ国から依頼されている支援は小型案件へのきめ細やかな対応」でした。

これを聞いてチュ国のやり方は、いろんな意味で、大変合理的だと感じましたが、これはガンヌーシさんの施策だったと言えるのですね(後で知ること、多いですね)。

お国同士のお付き合いとはいえ、辞任した首相が日本のことを気に掛けて下さって、この度私は、中東の地から連想されるような「乾燥感」ではなく「ウェット」な感覚を味わいました。

しかしそれがなぜなのか、「中東の窓(野口チュニジア元大使のブログ)」を読ませて頂き、分かったきがします。(少しだけ抜粋させて頂きました)
~若干昔のことになりますが・・と言うのはわが国の対外援助は最近削減される一方ですから・・かって米国がチュニジアはその対外援助対象の貧困途上国から脱却したとして援助を停止して以来、欧州連合と言うグループを除けば、1国では日本が最大の援助国であった時代がありました~
今後のチュニジア支援を検討するための、EUを中心とした援助国会議が開催(3月末)予定であるとのこと。ですから、イニシャチブを採るくらいの勢いが欲しいところであるが、民主党政権にその気概はないだろう(以上野口先生のブログによる)とのことでした。
はい、確かにガンヌーシ元首相より、日本にも参加要請があって、前向きに検討すると現多賀大使が回答しています(→メディア参照)。でもその後日本は震災が起こったし、一体どうなったのでしょうかぁ?

せっかく長年かけて築いてきた日―チュの関係ですし、ガンヌーシ氏も今後の道筋を心配し、ネゴに回っていたのでしょうから、チュニジアの政権が変わっても両国関係がうまく続いてほしいものだと、願っております。

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